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オーエスジー (2018年6月版)
本社所在地 |
〒442-8543 愛知県豊川市本野ケ原3−22 |
設立 |
1938年3月26日 |
ホームページ |
https://www.osg.co.jp/ |
2017年11月期
資本金(連結) |
11,954百万円 |
自己資本比率 |
69.5% |
従業員数(連結) |
6,611人 |
連結事業構成 |
【連結事業】ねじ切り工具32、ミーリングカッター23、他切削工具26、転造工具9、測定工具1、他10【海外】58(2017.11) |
株式上場 |
東証1部,名証1部 |
売買単位 |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
(株) |
5/31終値 |
18/11期(予) |
予想 |
(連)17/11 |
実績 |
18/11期(予) |
予想 |
100 |
2,277 |
138.4 |
16.4 |
1,192 |
1.91 |
46.0 |
2.02% |
※1株純利益(予想)・1株純資産(実績)・1株配当金(予想)の各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
1株純利益(赤字&未発表は非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表は非表示)は2018年5月31日時点の会社予想
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展望
- 航空機部門を一段と強化
- 愛知県豊川市に本社を置く精密切削工具大手。同社は主に工作機械で使用される消耗工具を製造しており、主要製品としては創業以来の製品のタップ(穴の内側にねじ山をつくる工具)では世界トップシェア(約30%)を有している。このほかドリル(穴をあける工具)、エンドミル(金属を削って形をつくる工具)、転造工具(丸い棒の外側にねじ山をつくる工具)など多様な製品を展開している。2017年11月期の地域別売上高構成比は日本42%、米州18%、欧州・アフリカ15%、アジア25%。同期の製品別売上高構成比はタップ32%、ドリル26%、エンドミル23%、転造工具9%、その他10%。
同社は世界トップの穴加工用切削工具メーカーを目指しており、世界33カ国にわたる海外ネットワークを有している。顧客産業別売上高構成比(18年1月末推計、カッコ内は使用されている主な製品や産業)は自動車50%超(エンジン、トランスミッション、ホイールハブなど)、航空機10%超(炭素繊維強化樹脂や耐熱合金が使われている主翼などの部品)、一般産業40%弱(金型、エネルギー、重工・建機)。中長期的には航空機向けの比率を一段と拡大していく方針だ。
今後、新興国では長期にわたり中間所得層が増加する予想であり、海外旅行の需要は着実に拡大する見通しだ。世界のジェット旅客機の運航機数は旅客・貨物需要の増加に対応するため、大幅な伸びが予想されている。航空機業界は燃費効率改善のために機体の軽量化を推進しており、チタンや炭素繊維複合材などの採用を増やしている。しかし、これらの素材は加工がしにくい難削材であるため、高精度の加工が可能な工具が求められている。同社は同分野で先行しており、チタンや炭素繊維複合材など難削材向けの工具需要は長期間拡大し、同社業績の追い風になるであろう。
同社は欧州エアバスが主要顧客の航空機用工具の仏デグランジェス社(15年)、仏スモック社(17年)を子会社化しており、米ボーイングの次期旅客機向け受注の獲得を目指すほか、買収企業との相乗効果でエアバスからの受注を一段と伸ばす方針だ。中期経営計画「The Next Stage 17」では、20年11月期の連結売上高1,500億円(17年11月期1,201億円)、連結営業利益300億円(同191億円)を目標にしており、事業拡大が続く同社に注目したい。
(北川 彰男)
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