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キムラレポート (2016年1月版)
2015年3月期
資本金(単独) |
64,936百万円 |
自己資本比率 |
24.8% |
従業員数(連結) |
53,241人 |
連結事業構成 |
【連結事業】金属23(3)、海外生産用部品11(2)、自動車15(3)、機械・エネルギー22(1)、化学品・電子22(2)、食料5(1)、他2(-3)【海外】69(2015.3) |
株式上場 |
東証1部,名証1部 |
売買単位 |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
(株) |
12/30終値 |
16/3期(予) |
予想 |
(連)15/3 |
実績 |
16/3期(予) |
予想 |
100 |
2,849 |
99.5 |
28.6 |
3,200 |
0.89 |
62.0 |
2.18% |
※1株益は16/3期予想、1株純資産は15/3期実績、1株配当金は16/3期予想、各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
1株純利益(赤字&未発表は非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表は非表示)は2015年12月30日時点の会社予想
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展望
- 世界各地で活発な事業展開
- トヨタ自動車系の総合商社。2015年4~9月期連結売上高部門別構成比率は金属本部22.0%、グローバル部品&ロジスティクス本部11.7%、自動車本部15.1%、機械&エネルギー&プラントプロジェクト本部21.3%、化学品&エレクトロニクス本部23.1%、食料本部5.1%、生活産業本部1.7%など。
同期は米国経済の着実な景気拡大や欧州経済の回復基調の継続もあったが、中国など新興国経済の成長鈍化、資源価格の下落などもあり、売上高は前年同期比1.6%減、営業利益も同10.7%減になっている。部門別営業利益は前年同期比ベースで、金属、自動車、化学品&エレクトロニクス、食料の各部門が減益になり、収益は踊り場の状況といえる。
50年の世界の人口予測(国連、カッコ内は14年時点)は世界全体で95億51百万人(72億44百万人)になる。主な地域別ではアジア51億64百万人(43億42百万人)、アフリカ23億93百万人(11億38百万人)、北アメリカ7億23百万人(5億71百万人)、南アメリカ5億5百万人(4億11百万人)、ヨーロッパ7億9百万人(同、7億43百万人)。人口の規模や伸び率から、アジア・アフリカ市場の重要性は今後、一段と高まっていくことは明白であろう。
日本の自動車部品メーカーは、海外の需要拡大に対応するために海外進出が活発化しており、同社は部品メーカーの現地化推進の水先案内人として、その役割が大きく向上している。21世紀の東アジア市場は世界で最も経済成長率の高い地域になる見通しだ。ASEAN(東南アジア諸国連合)域内では各種の生産部品を融通し合うニーズの向上や物流の重要性が一段と高まる予想であり、大きなビジネスチャンスが内包されている状況だ。
同社はアフリカを重点地域としており、活発な事業展開を推進している。昨年後半のアフリカでの主な事業展開は6月に同社の関係会社のCFAO社と共同でカメルーンでのマキタ製電動工具代理店事業を開始、9月にコートジボワールでCFAO社がハイネケン社と合弁会社を設立、12月にもCFAO社がコートジボワールのアビジャンにショッピングセンターをオープンしている。アフリカにおけるビジネス需要は今後、大幅に伸びることが予想される。世界各地で活発な事業展開を推進する同社に注目したい。
(北川 彰男)
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