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キムラレポート (2015年10月版)
2015年3月期
資本金(単独) |
5,388百万円 |
自己資本比率 |
82.5% |
従業員数(連結) |
1,666人 |
連結事業構成 |
【連結事業】住宅市場戸建13、同集合住宅40、ケア市場15、海外市場26、他6【海外】26(2015.3) |
株式上場 |
東証1部,名証1部 |
売買単位 |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
(株) |
9/30終値 |
16/3期(予) |
予想 |
(連)15/3 |
実績 |
16/3期(予) |
予想 |
100 |
1,791 |
147.1 |
12.2 |
2,499 |
0.72 |
30.0 |
1.68% |
※1株益は16/3期予想、1株純資産は15/3期実績、1株配当金は16/3期予想、各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
1株純利益(赤字&未発表は非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表は非表示)は2015年9月30日時点の会社予想
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展望
- 新商品開発と海外事業拡大を推進
- インターホンを中心としたコミュニケーションとセキュリティのシステムメーカー。国内ネッワーク(2015年6月26日現在)は9支店、18営業所、1工場の体制になっている。海外ネットワーク(同)は米国ワシントン州、フランス・リッセ、オーストラリア・シドニー、シンガポール、イギリス・ロンドン、中国・上海、タイ・チョンブリ県、ベトナム・ビンズン省で展開している。
15年3月期の販売市場別連結売上高構成比率は国内市場74.0%(内訳、戸建住宅市場12.8%、集合住宅市場40.0%、ケア市場14.9%、その他市場6.2%)、海外市場26.0%。同期の売上高は国内市場が前期比4.4%の減少になっているが、海外市場が同4.4%の増加になり、合計では同2.2%の減少になっている。
同期売上高の国内市場の内訳は戸建住宅17.5%(前期比11.4%減少)、集合住宅54.1%(同4.8%減少)、ケア20.1%(同2.8%増加)、その他8.3%(同1.6%減少)。海外市場の内訳は北米53.1%(前期比7.0%増加)、欧州31.4%(同1.1%減少)、シンガポール2.2%(同28.0%増加)、中国1.5%(同154.8%増加)、アジア&オセアニア7.1%(同1.7%増加)、中東&アフリカ2.3%(同24.4%減少)、中南米2.4%(同11.6%増加)。
国内市場は住宅着工件数が低調に推移していることもあり、伸び悩んでいる状況だ。しかし、ケア市場では病院など院内の情報システムと柔軟に連携する新しいナースコールシステム「ビーナース」を昨年9月より発売しており、積極的な提案活動が功を奏し、大型病院での売上高が増加するなど堅調に推移している。同社は海外展開を加速しており、海外生産比率(台数)は10年度末の38.4%から、14年度末には44.0%に拡大しており、15年度末には50.0%を目指している。
同社は株主還元にも積極的であり、14年度末の累計自己株式取得数は436万1586株(14年度のみで220万8877株)になっている。自己株式保有は事業投資資金(事業提携、M&A)を確保することを目的としており、自己株式の保有は発行済株式総数の10%程度を目安とし、それを超過する部分は原則、毎期末に消却を行う方針だ。積極的な海外事業展開と株主還元に取り組む同社に注目したい。
(北川 彰男)
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