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キムラレポート (2014年3月版)
2013年3月期
資本金(単独) |
187,248百万円 |
株主資本比率 |
32.1% |
従業員数(単独) |
36,878人 |
連結事業構成 |
【連結事業】自動車部品等・日本54(1)、同・北中南米16(-2)、同・アジア・オセアニア25(10)、同・欧州・アフリカ5(-10)【海外】47(2013.3) |
株式上場 |
東証1部,名証1部 |
売買単位 |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
(株) |
2/28終値 |
14/3期(予) |
予想 |
(連)13/3期 |
実績 |
14/3期(予) |
予想 |
100 |
1,080 |
70.2 |
15.4 |
1,010 |
1.07 |
18.0 |
1.67% |
※1株益は14/3期予想、1株純資産は13/3期実績、1株配当金は14/3期予想、各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
1株純利益(赤字・未発表非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表非表示)は14年2月28日時点の会社予想
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展望
- 新規事業の育成を推進
- トヨタ自動車グループの部品メーカー。2004年10月にアラコの内装事業やタカニチと合併、現状を「第2の創業期」と位置づけており、事業領域の一層の拡大と新規顧客の獲得を目指している。
事業領域の拡大では既存コア技術を応用してハイブリッドシステム用モーターコア構成部品の生産を12年12月から開始、今後の有望市場のハイブリッド分野に参入している。自動車以外の新たな分野では鉄道車両用シートの受注や繊維技術を活用した住宅内壁用装飾材「ヌノカベ」をトヨタホームと共同開発、13年6月に販売を開始している。また、欧州自動車メーカーをはじめとする新規顧客に対して積極的に受注活動を推進している状況だ。
同社の主な製品は「内装品」、シート、ドアトリム、天井、カーペットなどで総合的な美しさや快適性、安全性を追及している。「フィルター・パワートレーン機器部品」、ハイブリッド用モーターコア構成部品、吸気システム製品、エレメント交換型オイルフィルターなどのエンジン潤滑系製品、車室内空調系フィルター製品などの開発、生産を行っている。「繊維・外装品」、繊維事業ではエアバック用布製品、シートファブリックや天井表皮材などの分野で新素材開発を行っており、環境に配慮した製品づくりに取り組んでいる。外装品事業では補給用バンパー、エンジンアンダーカバーなどの生産を行っている。
14年3月期の地域別の予想連結売上高比率は日本54.1%、北中南米17.9%、アジア&オセアニア26.7%、欧州&アフリカ7.1%、(消去5.8%)。中期経営計画では現在のトヨタ自動車向けの売上高を維持し、新規顧客・新規プロジェクトの獲得を通じて事業拡大を目指しており、トヨタ自動車向け以外の新規顧客事業の売上高比率を現状の約6%から16年3月期に10%、21年3月期には30%に拡大することが目標だ。
これまでの考え方や価値観にとらわれることなく、「発想の飛躍」と強い執念で新規事業の育成に取り組む方針であり、同社の今後の事業展開に注目している。
(北川 彰男)
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