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キムラレポート (2014年9月版)
2014年3月期
資本金(単独) |
15,632百万円 |
株主資本比率 |
57.8% |
従業員数(単独) |
4,086人 |
連結事業構成 |
【連結事業】工業機材41(2)、セラミック・マテリアル33(2)、エンジニアリング15(-3)、食器11(-3)【海外】35(2014.3) |
株式上場 |
東証1部,名証1部 |
売買単位 |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
(株) |
8/29終値 |
15/3期(予) |
予想 |
(連)14/3期 |
実績 |
15/3期(予) |
予想 |
1,000 |
268 |
9.1 |
29.6 |
478 |
0.56 |
6.0 |
2.24% |
※1株益は15/3期予想、1株純資産は14/3期実績、1株配当金は15/3期予想、各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
1株純利益(赤字・未発表非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表非表示)は14年8月29日時点の会社予想
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展望
- 業績が回復傾向、バリュー面で割安感
- 世界的に著名な高級食器メーカー。自動車、鉄鋼、ベアリングなどの加工工程で使用される研削砥石で業界首位。
2014年4~6月期の連結売上高事業別構成比率は工業機材43.2%、セラミック・マテリアル36.9%、エンジニアリング9.6%、食器10.3%。同期の売上高は215億85百万円で前年同期比8.6%の増加になっており、営業利益は1億64百万円と前年同期の3億99百万円の赤字から回復傾向になっている。
同期の事業別の状況は以下の通りだ。工業機材(研削砥石、ダイヤモンド工具、CBN工具、研磨布紙等)、国内市場は主要顧客の自動車関連、鉄鋼、ベアリング業界の生産が増加しており、海外市場では米州の自動車関連や中国の鉄鋼・自動車業界の生産が堅調に推移、欧州も回復基調にあることから、売り上げを押し上げている。同事業売上高、93億23百万円(前年同期比8.0%増)。
セラミック・マテリアル(電子ペースト、厚膜回路基板、転写紙、石膏、セラミック原料、電子部材、蛍光表示管等)、電子ペーストはセラミック・コンデンサー用の販売が国内外で好調であり、国内向けの太陽光発電用も伸びている。厚膜回路基板は車載用でセラミックコアは航空機用やガスタービン用でいずれも堅調であり、蛍光表示管は国内向けが好調に推移している。同事業売上高、79億56百万円(同19.3%増)。
エンジニアリング(スマートフォン用電子部品向けなどの乾燥炉・焼成炉、濾過装置、超硬丸鋸切断機等)、濾過装置はベアリング業界向け、超硬丸鋸切断機は自動車部品業界向けが伸びているが、乾燥炉・焼成炉が顧客の設備投資の不振から停滞しており、全体の売上高は伸び悩んでいる。同事業売上高、20億74百万円(同13.2%減)。
食器(陶磁器食器、装飾・美術品等)、国内は消費税増税の駆け込み需要の反動で減少しているが、米国・アジア・欧州では増加している。同事業売上高、22億31百万円(同2.0%増)。
前期の1株当たり純資産は477円64銭と高水準であり、業績も回復傾向にある同社に注目したい。
(北川 彰男)
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