スギホールディングス (2024年12月版)
本社所在地 | 〒474-0011 愛知県大府市横根町新江62-1 |
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設立 | 1982年3月8日 |
ホームページ | https://www.sugi-hd.co.jp |
2024年3月期
資本金(連結) | 15,434百万円 |
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自己資本比率 | 59.75% |
従業員数(連結) | 9,471人 |
連結事業構成 | ドラッグ・調剤100(2024.2) |
株式上場 | 東証プライム,名証プレミア |
株価 | 一株益(連) | PER(連) | 一株純資産 | PBR(連) | 一株配当 | 配当利回 | 年初来高値 | 年初来安値 |
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11/29終値 | 25/2期(予) | 予想 | (連)24/2期 | 実績 | 25/2期(予) | 予想 | ||
2,527.5 | 138.2 | 18.3 | 1,290 | 1.96 | 35.0 | 1.38% | 2,844 | 2,110 |
※1株益、1株純資産、1株配当金は円単位。各表示未満は4捨5入。(連)連結決算、(予)予想の略。
※1株純利益(赤字&未発表・非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表・非表示)は、2024年11月29日時点の会社予想。
※スギホールディングスは2月期決算、予想1株益、配当金は25/2期、1株純資産は24/2期。
※スギホールディングスの1株純資産は、株式分割を考慮して記載。年初来高値・安値は分割後で記載。
展望
- 売上高1兆円をめざす
- 大府市に本社を置く同社は、「スギ薬局」を中心に処方箋の調剤、日用品と一般薬・化粧品のカウンセリング販売、健康相談など、ヘルスケアサービス全般を提供する。
1976年西尾市に医薬品・健康食品・化粧品・日用品販売および処方箋調剤で創業、82年法人化して店舗を拡大、2000年には100店舗を上回り、01年東証・名証1部に上場した。その後も同業の子会社化とともに拡大を続け、翌年には関西、06年に関東エリアに進出した。08年に現社名に変更、持株会社体制として16年1,000店舗を上回った。同時に、大府市に新社屋と物流センターを竣工、センター内に本部を移転した。今も1店舗当たり約6千世帯、2万人の商圏を基準として拡大を続けており、8月末現在でグループ合計1,771店舗(北海道・東北3、関東507、中部596、関西582、北陸・信州83)を展開する。
24/3-8月期スギ薬局の売上高構成比は、調剤22.3%、ヘルスケア19.0%、ビューティ18.8%、ホーム18.8%、フーズ21.0%、その他0.1%だった。外出増加やインバウンド需要の回復するなか、出店や品揃えを強化、来店客数増加が見込まれる店舗の営業時間延長などの施策により、美容関連商品や日用雑貨・食品等の販売が増加、9月以降の出店計画も含めて通期売上高8,100億円の前年比2ケタの増収増益を目指す。
同社は、2022年度からの中期経営計画において、50周年を迎える27年度の売上目標1兆円をめざしており、昨年度は160店超の調剤エリアを改装し、過去最高の140店超の出店を実施した。また、ポイント会員も2,000万人を上回り、在宅ホスピスの「日本ホスピスホールディングス」や漢方の「薬王堂」などと国内外の事業パートナーとの資本・業務提携も推進している。
「トータルヘルスケア戦略」とは、同社の取り組みの基幹となる戦略で、健康・医療というキーワードで顧客や患者を、どの健康状態でも支援できるように実店舗とDXを駆使し、最適な商品・サービスの提供ができるヘルスケアネットワークの構築をめざすものである。内外の企業・団体・行政との連携だけでなく、業界再編による積極的なM&Aも視野に置き、今年度は小牧市、春日井市、可児市などの自治体と包括的連携協定を締結、関西地方の調剤薬局運営の「I&H」の子会社化するなど、着実に裾野を拡大している。
3年後に売上高1兆円企業をめざす、同社の今後に注目したい。
(戸谷慈伸)