ホーム > 証券展望・キムラレポート > 過去レポート一覧 | 2023年8月版
(株)ネクステージ (2023年8月版)
2022年11月期
資本金(連結) |
8,036百万円 |
自己資本比率 |
34.91% |
従業員数(連結) |
5,351人 |
連結事業構成 |
【連結事業】自動車販売100(2022.11) |
株式上場 |
東証プライム,名証プレミア |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
年初来高値 |
年初来安値 |
7/31終値 |
23/11期(予) |
予想 |
(連)22/11 |
実績 |
23/11期(予) |
予想 |
|
|
3,730 |
216.0 |
17.3 |
708 |
5.27 |
32.0 |
0.86% |
3,820 |
2,161 |
※1株益、1株純資産、1株配当金は円単位。各表示未満は4捨5入。(連)連結決算、(予)予想の略。
※1株純利益(赤字&未発表・非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表・非表示)は、2023年7月31日時点の会社予想。
※ネクステージは11月期決算、予想1株益・1株配当金は23/11期、1株純資産は22/11期。
PAGE TOP
展望
- 「顧客に愛される企業」をめざす
- 名古屋市に本社を置く同社は、中古車販売の大手。子会社を含む5社で、新車・中古車の販売、整備、保険代理店、買取、コーティングなど自動車に関わるサービスを提供する。1998年輸入車販売を目的に創業され、2008年中古車輸出を開始、13年には東証マザーズ市場に上場し、翌年に一部への市場変更を果たした。23年5月末現在、中古車販売で152拠点(240店舗)、新車販売で22拠点(24店舗)を展開する。
23年11月期第2四半期累計の事業部別売上高構成比は、販売店60.3%、買取店25.5%、整備店3.7%、輸入車新車ディーラー10.5%。同期間の販売台数は、77,430台(前年比+21,027台)で、地域別販売構成比は、北海道東北13.3%、関東甲信越27.0%、東海北陸28.1%、関西14.7%、中国四国4.4%、九州沖縄12.5%であった。国内中古車登録台数が前年を下回るなか、同社は新たに35拠点58店舗を増やし、全事業部で2ケタのプラスを記録、既存店においても小売販売、買取、車検台数とも増加した。
また、仕入構成比率の見直しや滞留処分、在庫洗替による損失回避で、一台当たりの利益アップをはかり、単価構成や商品残高を見直すとともに販管費等も抑え、キャッシュ・フロー、収益性を改善、利益率も上昇した。
通期の業績予想は、売上高5,000億円としているが、これも通過点としか考えていないようだ。同社は「2030年ビジョン」を掲げ、業界では未踏の1兆円企業をめざしている。このビジョン達成のために、国内の乗用車保有台数約6,200万台に対するシェアの約5%、管理顧客数(=3年以内の取引ユーザー数)約300万人の実現を目標に置いている。飽和状態といわれる国内自動車市場のなか、確実な成長を実現するためには管理顧客数の拡大が重要な要素と考えており、販売だけでなく、整備、車検、鈑金、タイヤ販売、損害保険、そして買取や買換えの提案まで、顧客のカーライフに寄り添った最適なサービスの提供をめざす。
また同社は、世界にEV(電気自動車)を展開する中国BYDグループの日本法人と国内ディーラー契約を締結、池袋に正規ディーラー店舗の出店を計画し、ショールームを備えた店舗をオープンする予定である。
整備工場をはじめとし、国内自動車業界が集約と変革を迎えている中で、「お客様に最も愛される企業」をめざす同社に注目したい。
(戸谷 慈伸)
COPYRIGHT © KIMURA SECURITIES CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.