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豊田合成 (2023年4月版)
2022年3月期
資本金(連結) |
28,069百万円 |
自己資本比率 |
49.90% |
従業員数(連結) |
39,673人 |
連結事業構成 |
【連結事業】ウェザストリップ製品11、機能部品17、内外装部品40、セーフティシステム製品32【海外】55(2022.3) |
株式上場 |
東証プライム,名証プレミア |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
年初来高値 |
年初来安値 |
3/31終値 |
23/3期(予) |
予想 |
(連)22/3 |
実績 |
23/3期(予) |
予想 |
|
|
2,280 |
177.7 |
12.8 |
3,312 |
0.69 |
60.0 |
2.63% |
2,787 |
1,757 |
※1株益、1株純資産、1株配当金は円単位。各表示未満は4捨5入。(連)連結決算、(予)予想の略。
※1株純利益(赤字&未発表・非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表・非表示)は、2023年3月31日時点の会社予想。
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展望
- 「安心」「安全」「快適」を届ける
- 愛知県清須市に本社を置き、1949年トヨタ自動車のゴム部門を母体に設立、主にゴム・樹脂の高分子技術を用いた自動車部品を提供する。73年現在の社名に改称し、78年名証2部、99年東証1部に上場した。現在は、世界16カ国、62のグループ会社を事業展開するグローバル企業である。
2022年4-12月期事業別売上収益構成比は、ウェザストリップ製品11.3%、機能部品16.4%、内外装部品37.4%、セーフティシステム製品34.9%。同地域別構成比 (調整額除く)は、日本38.1%、米州31.6%、アジア27.5%、欧州・アフリカ2.8%であった。国内は、半導体不足によるトヨタ減産の影響があったものの、海外の生産回復や円安による為替効果により増収となり、増販、原価改善、市況影響の圧縮や生産量変動への対応で、増益を確保した。
ウェザストリップ製品は、ドアや窓枠に装着し雨風や騒音から室内を守り、ドアの開閉や窓ガラスの昇降をスムーズにする製品で、海外14ヵ所の拠点からグローバルに供給する。機能部品は、燃料・ブレーキ関連部品など自動車の基本性能を支えながら軽量化・コンパクト化を実現、両部門とも世界トップクラスを誇る。内外装部品は、インストルメントパネル・コンソールボックスなどの内装部品やラジエータグリルなどの外装部品を展開、セーフティシステム製品は、1989年のエアバッグ量産からはじまり、360°フルカバーエアバッグを実現したほか、歩行者保護装置をはじめとした次世代技術に取り組む。
同社は2025年事業計画として、強みを活かす「活動の3本柱」を掲げる。第一に、コア技術を活かした新領域での事業化、CASEに対応した新技術・製品開発、モジュール・システム化戦略の推進。第二に、伸びる市場と伸ばせる分野への経営資源の選択と集中、既存製品の高付加価値化、顧客・パートナーと連携した事業企画。第三に、既存製品の生産ノウハウ・プロセスの統一、TPS(トヨタ生産方式)のさらなる推進、IT 活用と自働化・省人化、生産技術革新・再エネ活用による環境負荷低減をめざす。数値目標として、25年度売上収益1兆円台、営業利益率8%、ROE(株主資本利益率)10%を目標に置く。
事業計画も仕上げの段階に入り、セーフティ事業を中心に高付加価値製品で、収益性向上と目標達成をめざす同社に注目したい。
(戸谷 慈伸)
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