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ホシザキ (2022年9月版)
2021年12月期
資本金(連結) |
8,052百万円 |
自己資本比率 |
68.12% |
従業員数(連結) |
12,992人 |
連結事業構成 |
【連結事業】製氷機17、冷蔵庫27、食器洗浄機7、ディスペンサ7、他社仕入商品13、保守・修理18、他11【海外】36(2021.12) |
株式上場 |
|
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
年初来高値 |
年初来安値 |
8/31終値 |
22/12期(予) |
予想 |
(連)21/12 |
実績 |
22/12期(予) |
予想 |
|
|
4,150 |
130.5 |
31.8 |
3,560 |
1.17 |
90.0 |
2.17% |
4,500 |
3,695 |
※1株益、1株純資産、1株配当金は円単位。各表示未満は4捨5入。(連)連結決算、(予)予想の略。
※1株純利益(赤字&未発表・非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表・非表示)は2022年8月31日時点の会社予想。
※ホシザキは12月期決算、予想1株益・1株配当金は22/12期、1株純資産は21/12。
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展望
- 世界のフード機器メーカーを目指す
- 豊明市に本社を置く同社は、1947年に設立された業務用厨房機器の大手メーカー。製氷機、冷凍冷蔵庫、食洗機、ディスペンサーの主要4製品では国内トップを誇り、特に製氷機では単独ブランドで世界トップを誇る。64年本社移転後、同社のけん引役となる国産初の全自動製氷機を開発、全国展開した。80年代以降、米国を皮切りに海外進出を果たし、2008年東証・名証1部に上場、16年現在の社名に変更した。
22年1-6月期製品別売上高構成比は、製氷機16.9%、冷蔵庫28.1%、食器洗浄機7.0%、ディスペンサー7.1%、その他製品9.9%、保守・修理18.0%、他社仕入商品13.0%。同じく地域別では、日本59.2%、米州24.6%、欧州・アジア16.2%であった。
同社の製氷機は、業務用に必要な製氷能力、耐久性に加え、使いやすさや省エネ性にも優れる。インバータ制御の業務用冷蔵庫では省エネ化を実現、性能の向上、バリエーション拡大を進める。業務用食器洗浄機は、作業効率と人件費節約に貢献、幅広いラインナップとともに環境配慮型の開発に取り組む。ディスペンサーでは、お冷を提供するチップアイスディスペンサーや、生ビールディスペンサー、アイスコーヒーマシンなどを揃え、飲食サービスをバックアップしている。
同社は国内15販社、434か所の営業拠点をベースに約75%の直販体制をとっており、顧客に密接したビジネスを展開している。海外は代理店による卸販売が中心だが、製品の現地生産をベースに考えており、販社を立ち上げて市場が確立された後に、工場を建設して他社に比べて短い納期やアフターメンテナンスを発揮できるよう取り組んでいる。
同社は、今年度からの5カ年経営ビジョンとなる数値目標と成長戦略を設定した。目標値として、①連結売上高4,500億円(M&A効果500億円を含む)、②M&Aのれん償却前連結営業利益率14%以上、営業利益630億円以上、③連結ROE12%以上、④5年間累計営業キャッシュフロー約1,700億円(5年推計)、⑥総還元性向40%以上を掲げている。国内の利益率改善や海外の売り上げ伸長を戦略の柱として、DXによる生産性向上と企業買収の実績をもとに今後もM&A戦略を検討する。
世界のフード機器メーカーを目指す同社に、今後も注目したい。
(戸谷 慈伸)
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