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キムラユニティー (2022年3月版)
2021年3月期
資本金(連結) |
3,580百万円 |
自己資本比率 |
54.4% |
従業員数(連結) |
2,491人 |
連結事業構成 |
【連結事業】物流サービス68(9)、自動車サービス28(4)、情報サービス3(7)、人材サービス1(2)、他0(24)【海外】12(2021.3) |
株式上場 |
東証1部,名証1部 |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
年初来高値 |
年初来安値 |
2/28終値 |
22/3期(予) |
予想 |
(連)21/3 |
実績 |
22/3期(予) |
予想 |
|
|
1,375 |
165.7 |
8.3 |
2,438 |
0.56 |
52.0 |
3.78% |
1,579 |
1,080 |
※1株益、1株純資産、1株配当金は円単位。各表示未満は4捨5入。(連)連結決算、(予)予想の略。
※1株純利益(赤字&未発表・非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表・非表示)は2022年2月28日時点の会社予想。
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展望
- OneTeam経営を推進
- 名古屋市に本社を置く同社は、1881年創業、1950年代のモータリゼーションとともに、自動車産業に参入した。90年現在の社名に変更し、2000年豊田通商と業務提携後東証2部に上場、06年に東証、名証とも1部に上場した。以来、自動車産業の発展とともに、「物流」、「自動車」、「情報」、「人材」を核に事業展開する。
2021年4-12月期連結事業別売上高構成比(その他、調整額を除く)は、物流サービス70.7%、自動車サービス25.0%、情報サービス2.6%、人材サービス1.7%であった。主力の物流サービスは、自動車業界の稼働停止の影響を受けたものの、包装及び格納器具事業の受注量が増加、増収増益となった。
物流サービスは、戦略領域を拡トヨタ、拡新規、地域と定め推進する。トヨタ自動車および、トヨタグループの売上げ比率は40%を上回り、長年の取引で信頼関係を構築している。倉庫内オペレーションでは、輸出包装・梱包、設備・重量梱包、輸配送、生産請負など、顧客ニーズに合わせたサービスを提供する。また顧客の海外戦略に合わせ、北米、中国など5か国に展開している。拡新規としては、NLS(ニューロジスティクスサービス)を展開、トヨタとの取引で培ったノウハウを他の分野に提供、アパレル、文具、陶器、医薬品、ネット通販など、様々な業界の物流を手掛ける。
自動車サービスは、車に関する法人、個人に特化したサービスを実施。法人向けには、調達から管理まで独自のマネジメントプロセス(構築・実行・検証・継続的改善)を構成して提供する。個人向けにも、購入、保険、メンテナンス、売却、買換まで、あらゆる面から提供を実施する。
情報サービスは、内外の物流システム構築の実績をもとに、コンサルティング、システム開発から保守サービスまで提供を行う。
人材サービスは、専門分野の人と仕事を繋ぎ、人材の確保・活用・育成をサポートする。
同社は昨年140周年を迎え、中期計画を策定した。「全員参画によるOneTeam経営」をベースに、既存の枠を超えた事業戦略を推進する。各分野のIT化や、DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みを強化、相乗効果を目指しつつ、今まで以上にステークホルダーの重視をはかる。
グループ経営と、基盤強化で業容拡大、企業価値向上をめざす同社に注目したい。
(戸谷 慈伸)
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