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(株)メニコン (2021年5月版)
本社所在地 |
〒460-0006 名古屋市中区葵3−21−19 |
設立 |
1957年7月20日 |
ホームページ |
https://www.menicon.co.jp/ |
2020年3月期
資本金(連結) |
5,396百万円 |
自己資本比率 |
61.2% |
従業員数(連結) |
3,548人 |
連結事業構成 |
【連結事業】コンタクトレンズ関連98(14)、他2(-31)【海外】11(2020.3) |
株式上場 |
東証1部,名証1部 |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
年初来高値 |
年初来安値 |
4/30終値 |
21/3期(予) |
予想 |
(連)20/3 |
実績 |
21/3期(予) |
予想 |
|
|
6,660 |
140.6 |
47.4 |
1,415 |
4.71 |
30.0 |
0.45% |
7,660 |
5,890 |
※1株益、1株純資産、1株配当金は円単位。各表示未満は4捨5入。(連)連結決算、(予)予想の略。
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展望
- コンタクトレンズのパイオニア企業
- 同社は1951年、創業者田中恭一氏が独学でコンタクトレンズ(以下コンタクト)の開発に取り組み、デザインから加工、装用実験まで実施、現在のハードコンタクトと同様の、黒目のみを被うタイプを開発したのが始まりである。翌年、日本コンタクトレンズ研究所を創設し商品化に成功、57年日本コンタクトレンズ株式会社を設立した。67年「メニコン」を商標登録、87年2社合併による現在の株式会社メニコンが発足した。現在は、コンタクト関連事業以外に、動物医療、環境・バイオ、ライフサイエンスなども手掛けている。
同社の21年4-12月期製品別売上高構成比は、コンタクトレンズ・ケア商品45.7%、メルスプラン51.7%、その他2.6%。売上の8割を国内が占めるが、海外向け売上比率は前期13.5%から16.6%と順調に拡大している。新型コロナウィルスの影響で商品売上は減少したものの、メルスプラン会員の増加が売上高を補い、販管費の効率的な使用により増収増益を確保しており、通期でも増収増益を目指す。
メルスプランとは、01年に同社が開始した独自のサービスで、月々定額制でコンタクトを使用できるサブスクリプションの先駆けといえるサービスである。使い捨てをはじめ、顧客に最適なコンタクトを無料で提供、自宅への配送から旅先や転居先でも、国内の加盟施設で会員サポートを行う。
成長戦略として、①顧客とのコミュニケーション強化。②1DAYコンタクトレンズの販売拡大戦略。③オルソケラトロジーレンズ(=就寝中に角膜形状を矯正し、近視の改善を行う特別なレンズ)とケア用品の中国市場での販売体制構築の推進。④ライフサイエンス事業の商品ラインアップの充実などをあげる。①では、ユーザー向けWEB サイトや、自社ポイントサービスを開始し、②では、欧米での製品販売やOEM供給、製品のラインアップと生産の拡大を目指す。③では、昨年末に製造分野の現地法人を設立、24年の量産化を計画し、年初に医療機器販売・輸出入商社を完全子会社化、営業体制強化を図る。④では、オンラインショップ開設と、機能性表示食品のラインアップの充実に注力した。
コンタクトレンズのパイオニア企業として、グローバル企業を目指す同社に注目したい。
(戸谷 慈伸)
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