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豊田合成 (2018年12月版)
本社所在地 |
〒452-8564 愛知県清須市春日長畑1 |
設立 |
1949年6月15日 |
ホームページ |
http://www.toyoda-gosei.co.jp/ |
2018年3月期
資本金(連結) |
28,027百万円 |
自己資本比率 |
49.6% |
従業員数(連結) |
39,205人 |
連結事業構成 |
【連結事業】自動車部品98(5)、オプトエレクトロニクス2(-6)【海外】57(2018.3) |
株式上場 |
東証1部,名証1部 |
売買単位 |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
(株) |
11/30終値 |
19/3期(予) |
予想 |
(連)18/3 |
実績 |
19/3期(予) |
予想 |
100 |
2,185 |
177.7 |
12.3 |
2,539 |
0.86 |
60.0 |
2.75% |
※1株純利益(予想)・1株純資産(実績)・1株配当金(予想)の各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
1株純利益(赤字&未発表は非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表は非表示)は2018年11月30日時点の会社予想
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展望
- 新製品化開発と新興国での展開に期待
- 愛知県清須市に本社を置くトヨタ自動車系の部品メーカー。2018年4~9月期の品目別の連結売上高構成比、ウェザストリップ製品15.7%、機能部品15.5%、内外装部品40.0%、セーフティシステム製品28.8%。事業別の主な製品と内容は「ウェザストリップ製品」(雨風・騒音の遮断、ドアの開閉・窓ガラスの昇降をスムーズにするなどの役割)、オープニングトリムウェザストリップ、ドアガラスラン、ドアウェザストリップ、ラゲージウェザストリップ。「機能部品」(走る、曲がる、止まるといった自動車の基本性能を支える重要部品)、燃料タンクモジュール構成部品、パワートレイン系部品、シャシー・ドライブトレイン系部品。
「内外装部品」(室内を快適にする内装部品、車のデザインに関わる外装部品)、インストルメントパネルなどの内装部品、ラジエータグリル・ヘッドランプ用LEDなどの外装部品。「セーフティシステム製品」(乗員保護の360度フルカバーエアバックなど)、エアバックモジュール、トラック向け脇見・居眠り警報ハンドル、ポップアップフードアクチュエータ(歩行者の頭部保護装置)。「LED製品」(高輝度、低消費電力、長寿命などのLED開発を推進)、車載用照明LED、太陽光LED。「特機製品」(自動車部品で培った技術を活用、多様な領域での製品開発)、空調製品、住宅関連部品、産業用機械部品・建設用機械部品(内装品)。
同社は青色発光ダイオード(LED)の主材料の窒化ガリウム(GaN)を用いて開発中の「縦型GaNパワー半導体」で業界トップクラスの大電流化を実現している。パワー半導体は電源を制御する半導体だ。交流と直流の変換、昇圧・降圧など電子機器の電源やパソコンのアダプターなどの電力変換器で幅広く使用されており、材料をシリコンから窒化ガリウムに変え、電圧を変換する際のロスを小さくしている。変換時のロスを小さくすれば電動車の燃費向上や家電製品の省エネにつながることから、今後の展開が期待される。
エアバッグを膨らませるインフレーターを供給するダイセルなどと資本提携し、迅速な商品開発を進めている。また、インドでは自動車部品の新工場を建設、18年10月に稼働しており、同国での事業体制は3社6拠点になっている。インド・中国など経済成長率の高いアジアなどの新興国で生産能力の一層の拡大を目指しており、同社の成長性に注目したい。
(北川 彰男)
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