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セイノーホールディングス (2017年6月版)

【9076】セイノーホールディングス

本社所在地 〒503-8501 岐阜県大垣市田口町1
設立 1946年11月21日
ホームページ http://www.seino.co.jp/seino/shd/

2017年3月期

資本金(連結) 375,199百万円
自己資本比率 63.1%
従業員数(連結) 29,252人
連結事業構成 【連結事業】輸送75(5)、自動車販売17(5)、物品販売5(2)、不動産賃貸0(83)、他3(3)(2016.3)
株式上場 東証1部、名証1部
売買単位 株価 一株益(連) PER(連) 一株純資産 PBR(連) 一株配当 配当利回
(株) 5/31終値 18/3期(予) 予想 (連)17/3 実績 18/3期(予) 予想
100 1,389 90.2 15.4 1,912 0.73

※1株益は17/3期予想、1株純資産は16/3期実績、1株配当金は17/3期予想、各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
1株純利益(赤字&未発表は非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表は非表示)は2017年5月31日時点の会社予想
【2018年3月期・予想1株当たり配当金は未発表により非表示】

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展望

御用聞き、商品のお届け等サービス拡充
 岐阜県大垣市を本社とする「カンガルー便」でおなじみの路線トラックのパイオニア。日本初の長距離路線開発や総合物流商社としてのビジネスモデルを確立、企業間貨物輸送で業界最大手だ。商品の検査や流通加工業務も手掛けており、国際貨物輸送も通関手続きから輸出入、海外の集荷・配達まで一貫して提供している。

 2017年3月期時点の同社の企業集団は同社、連結子会社70社、関連会社21社で構成されている。同期の部門別売上高構成比は輸送事業74.5%、自動車販売事業17.6%、物品販売事業4.9%、不動産賃貸事業0.3%、その他(情報関連事業、住宅販売業、建築工事請負業、タクシー業、労働者派遣業など)2.7%。

 同社グループは17年度を初年度とする新3ヵ年中期経営計画「バリューアップ チャレンジ2020~成長へのテイクオフ~」を策定しており、これまで培った強みを伸ばし価値の最大化を追求、変革と挑戦を加速して新たな価値の創造を目指している。最終年度の19年度は売上高6,090億円(16年度5,675億円)、営業利益300億円(同271億円)を計画している。

 主力の輸送事業では輸送ネットワークの安定・維持・拡大、モノと情報の連動による保管・流通加工やグローバル3PLによるロジスティクス事業の拡大、日系企業の海外流通サポートなどの国際化への対応を主要施策としている。自動車販売事業では、地域最大のディーラーとして一層の事業基盤の強化・拡大を図るとともに関東圏における自動車整備ネットワークの拡充などに取り組んでいく方針だ。

 今年4月、セブンーイレブン・ジャパンとセブンーイレブン店舗において、御用聞き・お届けサービスの更なる拡大に向けて、相互に協力することを目的に業務提携契約を締結している。セイノーHDでは11年から「買い物弱者」対策に寄与する「お買い物サービス」を全国展開しており、地域に応じた御用聞き、商品のお届け、見守りなどに取り組んでいるが、セブンーイレブンとの協業で、同業務を一段と拡充し、安全・安心な街づくりに貢献していくことを目指している。株価は1株当たり純資産(17年3月期末)の1,912円12銭を大幅に下回っており、時価は割安な水準だと思われる。


(北川 彰男)

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