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キムラレポート (2016年10月版)
本社所在地 |
〒444-2193 愛知県岡崎市仁木町字荒下1 |
設立 |
1952年3月7日 |
ホームページ |
http://www.marusanai.co.jp/ |
2015年9月期
資本金(連結) |
865百万円 |
自己資本比率 |
21.8% |
従業員数(連結) |
350人 |
連結事業構成 |
【連結事業】みそ20(14)、豆乳飲料74(20)、他食品6(8)(2015.9) |
株式上場 |
名証2部 |
売買単位 |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
(株) |
9/30終値 |
16/9期(予) |
予想 |
(連)15/9 |
実績 |
16/9期(予) |
予想 |
100 |
2,798 |
123.9 |
22.6 |
- |
- |
30.0 |
1.07% |
※1株益は16/9期予想、1株純資産は15/9期実績、1株配当金は16/9期予想、各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
1株純利益(赤字&未発表は非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表は非表示)は2016年9月30日時点の会社予想
2016年3月21日を効力発生日として、普通株式5株につき1株の割合で株式併合を実施。2016年9月期(予想)の1株当たり純利益と
同配当金は、当該株式併合の影響を考慮した数値。2015年9月期の1株純資産は16年3月に株式併合を実施しているため非表示
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展望
- 豆乳の生産拡大推進、海外事業を強化
- 名古屋証券取引所第2部に上場する。岡崎市に本社を置く大豆を主原料とする「みそ」や「豆乳」、無菌充填技術を活かした「飲料」などの総合食品メーカー。2016年9月期第3四半期(15年9月21日~16年6月20日)の部門別売上高構成比(カッコ内は全社費用を除く営業利益ベースの構成比)は、みそ事業19.7%(15.1%)、豆乳飲料事業72.5%(80.2%)、その他食品事業7.7%(4.2%)、その他(技術指導料及び受取ロイヤリティーなど)0.1%(0.5%)。
みそ事業は生みそ、調理みそ、即席みそを展開しているが、食の多様化により、出荷数量の減少が続いている。同社は「懐石仕立本場赤だし」や「ごちみそ鶏ガラコク旨味」、「ごちみそガーリックバター味」などの新製品の販売に注力しており、アジアなど海外での拡販に注力している。豆乳飲料事業は豆乳が海外向け製品やリニューアルした「ひとつ上の豆乳」シリーズなどで堅調に推移しており、アーモンド飲料は順調な販売の伸びが続いている。その他食品事業は豆乳からつくったヨーグルト「豆乳グルト」が好調だ。
同社の売上高はみそ事業の停滞を豆乳飲料事業などでカバーしており、15年9月期まで7期連続の増収になっている。今期の会社予想も売上高は前期比2.9%の増収になっている。営業利益は主原料の大豆の仕入れ値や包材価格などの上昇を見込んで同25.1%の減益予想になっているが、今期第3四半期時点で営業利益の進ちょく率は98%になり、順調に推移しているといえる。今後とも事業の効率化やコスト削減などで利益率の一層の改善に取り組んでいく方針だ。
同社は豆乳の需要拡大に対応するために鳥取新工場の設立に着手しており、17年7月に生産開始の予定だ。豆乳工場は本社工場(愛知県)、関東工場(群馬県)、協力工場(熊本県)と合わせて4拠点供給体制になり、新工場のフル操業時には現生産能力の約1.5倍になる見通しだ。健康志向の高まりを背景に豆乳の今後の伸びが期待される。また、米国などで普及しているアーモンド飲料の拡販にも一段と注力することを目指している。17年9月期から19年9月期の中期戦略事業計画では全体の売上高に占める海外向け比率を中国や東南アジアを中心に現状の約8%から、20%まで伸ばす方針だ。海外事業を強化する同社に注目したい。
(北川 彰男)
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