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キムラレポート (2016年7月版)
本社所在地 |
〒480-0193 愛知県丹羽郡大口町下小口五丁目25番地の1 |
設立 |
1918年7月15日 |
ホームページ |
http://www.okuma.co.jp/ |
2016年3月期
資本金(連結) |
18,000百万円 |
自己資本比率 |
63.9% |
従業員数(連結) |
3,319人 |
連結事業構成 |
【連結事業】NC施盤21、マシニングセンタ53、複合加工機22、NC研削盤2、他2【海外】57(2016.3) |
株式上場 |
東証1部,名証1部 |
売買単位 |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
(株) |
6/30終値 |
17/3期(予) |
予想 |
(連)16/3 |
実績 |
17/3期(予) |
予想 |
1,000 |
665 |
68.6 |
9.7 |
808 |
0.82 |
18.0 |
2.71% |
※1株益は17/3期予想、1株純資産は16/3期実績、1株配当金は17/3期予想、各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
1株純利益(赤字&未発表は非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表は非表示)は2016年6月30日時点の会社予想
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展望
- 高精度、高効率生産実現の製品群に注力
- 工作機械大手。2016年3月期の連結売上高は1834億7800万円(前期比10.4%増)、営業利益は215億8300万円(同48.6%増)になっている。海外売上高は世界経済の停滞などの要因で前期比1.3%の減少と伸び悩んでいるが、国内市場は好調な企業業績や省エネ補助金などの政策効果もあり、老朽化設備の更新需要など設備投資が堅調に推移したことで売上高の拡大につながったといえる。また、今年1月頃までは円安ドル高が続いたことも追い風になったと思われる。
同期の製品別連結売上高構成比はNC旋盤20・7%、マシニングセンタ53.0%、複合加工機22.6%、NC研削盤2.0%、その他1.7%。同期の海外売上高比率は56.6%(内訳、米州25.1%、欧州13.9%、アジア&パシフィック17.6%)になっている。
製品別ではマシニングセンタの売上高が、973億1000万円(前期比22.2%増)と順調に伸びている。同社は付加価値の高い製品・サービスを提供して、売上や収益を拡大することに取り組んでおり、高速・高精度の5軸加工に旋削・研削・ギア加工の工程の集約を実現した旋削機能付5軸制御立形マシニングセンタ「MU―4000V―L」などを開発し、高精度、高効率生産を具現化する製品群を一層、充実させる方針だ。
工作機械とは主に金属の不要な部分を削り取って所要の形状に作り上げる機械のことをいう。一般的には「機械を作る機械」とも言われており、設備投資の状況で同社の業績は大きな影響を受けることになる。設備投資は世界景気やドル円相場の動向で大きく変動する傾向にあり、設備投資の国内回帰継続には円安基調のほうがプラスに作用するため、最近の円高は業績低下のリスク要因になることから、株価も大きく調整している状況だ。
ドル円相場の水準を予測するうえで国際通貨研究所の発表する企業物価ベースの購買力平価(PPP)が参考になるであろう。今年4月のPPPは98円27銭になっている。ドル円の実勢価格は6月に一時、99円00銭になっており、調整はかなり進んだと思われる。今後、日本銀行は追加緩和、FRBは金利引き上げを模索しており、日米の金利差は拡大するであろう。ここからの円高は限定的であり、悪材料も相当、織り込まれたと推察している。
(北川 彰男)
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