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キムラレポート (2016年6月版)
本社所在地 |
〒460-0004 名古屋市中区新栄町1-1 明治安田生命名古屋ビル10階 |
設立 |
1959年3月16日 |
ホームページ |
http://www.aiphone.co.jp/corp/info/ |
2016年3月期
資本金(連結) |
5,388百万円 |
自己資本比率 |
80.9% |
従業員数(連結) |
1,793人 |
連結事業構成 |
アイホン(株)【6718】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
【連結事業】住宅市場戸建13、同集合住宅40、ケア市場15、海外市場26、他6【海外】26(2015.3) |
|
株式上場 |
東証1部,名証1部 |
売買単位 |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
(株) |
5/31終値 |
17/3期(予) |
予想 |
(連)16/3 |
実績 |
17/3期(予) |
予想 |
100 |
1,777 |
98.1 |
18.1 |
2,590 |
0.69 |
30.0 |
1.69% |
※1株益は17/3期予想、1株純資産は16/3期実績、1株配当金は17/3期予想、各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
1株純利益(赤字&未発表は非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表は非表示)は2016年5月31日時点の会社予想
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展望
- 新商品開発とグローバル展開の推進
- インターホンを中心としたコミュニケーションとセキュリティのシステムメーカー。同社グループは同社及び子会社10社で構成(2016年3月末現在)されており、海外生産子会社はタイ・ベトナム・フランス、海外販売子会社はアメリカ・フランス・イギリス・オーストラリア・シンガポール・中国に有している。15年3月期末の海外生産比率(台数)は44.0%(11年3月期末38.4%)になっており、海外売上高と海外生産比率をさらに拡大し、グローバル展開を推進していく方針だ。
16年3月期の部門別連結売上高構成比(調整額除く、カッコ内は営業利益ベース)、日本64.5%(80.4%)、北米11.1%(4.6%)、欧州6.1%(3.0%)、タイ13.0%(8.9%)、ベトナム3.4%(3.3%)など。同期の市場別連結売上高構成比は住宅市場52.3%(内訳、戸建住宅市場12.1%、集合住宅市場40.2%)、ケア市場13.0%、海外市場28.7%、その他市場6.0%。
同期の国内の戸建住宅市場は住宅着工戸数が低調に推移していることや競争激化などで伸び悩んでいるが、集合住宅は小規模マンションやアパート市場のニーズに対応したシステムの販売が好調に推移している。海外市場は米国で学校におけるセキュリティニーズの高まりやフランスでは戸建住宅向けテレビドアホンが好調に推移するなど順調に売上高が拡大している状況だ。
将来的に開拓余地が大きいと思われるのがケア市場であろう。同社は病院など院内の情報システムと柔軟に連携する新型ナースコールシステム「ビーナース」を14年9月より投入しており、進行する高齢化社会に対応し、基幹病院への積極的な提案活動を展開している。医療事故の防止や患者の安心感向上のために看護師の業務過多によるストレスの低減が必須事項になっており、誰でも見やすく使いやすく、シンプルな機器構造になっている。
同システムの特徴の一つが業界初の映像見守りシステムであろう。これはベッドの上部に設置したカメラで患者の映像を解析し、起き上がりや離床を検知して、ナースコール親機、スマートフォンまたはハンディナースを呼び出すシステムになっている。今後は高齢者住宅向けシステムなどの開発にも注力する方針だ。新商品開発とグローバル展開を推進する同社に注目したい。
(北川 彰男)
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