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キムラレポート (2014年5月版)
2014年3月期
資本金(単独) |
3,580百万円 |
株主資本比率 |
48.2% |
従業員数(単独) |
2,452人 |
連結事業構成 |
【連結事業】物流サービス67(6)、自動車サービス29(5)、情報サービス3(12)、人材サービス1(9)(2013.3) |
株式上場 |
東証1部,名証1部 |
売買単位 |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
(株) |
4/30終値 |
15/3期(予) |
予想 |
(連)14/3期 |
実績 |
15/3期(予) |
予想 |
100 |
926 |
95.3 |
9.7 |
1,911 |
0.48 |
25.0 |
2.70% |
※1株益は15/3期予想、1株純資産は14/3期実績、1株配当金は15/3期予想、各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
1株純利益(赤字・未発表非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表非表示)は14年4月30日時点の会社予想
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展望
- 安定した収益力と低PBRに注目
- 東京証券取引所・名古屋証券取引所第1部上場企業。2014年3月期連結売上高の事業別構成比率は物流サービス(包装・格納器具製品製造等)68.6%、自動車サービス(車両リース・車両整備・自動車販売・カー用品販売・保険代理店等)28.1%、情報サービス2.6%、人材サービス0.5%など。
同期の売上高全体に占めるトヨタ自動車向けの比率は26.8%、同グループ向けが15.4%、合計42.2%になっているが、今後はトヨタグループ向けの売上高を拡大しつつ、他の分野の売上高もさらに増大していくことを目指している。また、今後の重点事業の一つとして海外事業の拡充が挙げられる。
中国では05年1月に天津木村進和物流有限公司(出資比率89.7%)、05年11月に広州広汽木村進和倉庫有限公司(同74.1%)を設立しており、倉庫保管業・包装作業など物流サービスを展開している。中国事業の全体に占める売上高の比率(各期の第2四半期ベース)は08年3月期1.1%、11年3月期4.3%、14年3月期7.7%になっており、堅調に推移しているといえる。
他にはブラジル(出資比率49%・01年11月設立)、アメリカ(同100%・02年5月設立)、タイ2社(同23%・02年12月設立、同23%・13年2月設立)、メキシコ(同49%・04年5月設立)に海外拠点を保有しており、一層のグローバル展開を推進していく方針だ。
同社の1株当たり利益の推移は09年3月期15.9円、10年3月期29.7円、11年3月期50.5円、12年3月期58.6円、13年3月期77.0円、14年3月期は101.6円になっている。同期間には米国のリーマンショックや欧州のユーロ危機、1ドル=75円台の超円高など歴史的にみても厳しい経済環境が続いていたが、そのような状況でも着実に利益を積み重ねており、強い収益力を有している。
前期の1株当たり純資産は1910円73銭でPBRは1倍を大幅に下回っており、バリュー面で割安さの目立つ水準であろう。また、利益成長の面でも安定した伸びを継続している。株価は昨年5月の1030円から調整中の状況だが、収益力と低PBRの両面から、同社は中長期投資に適した企業だと思われる。
(北川 彰男)
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