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ホシザキ (2023年5月版)
2022年12月期
資本金(連結) |
8,070百万円 |
自己資本比率 |
68.52% |
従業員数(連結) |
13,271人 |
連結事業構成 |
【連結事業】製氷機19、冷蔵庫29、食器洗浄機7、ディスペンサ7、他社仕入商品12、保守・修理18、他9【海外】42(2022.12) |
株式上場 |
東証プライム,名証プレミア |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
年初来高値 |
年初来安値 |
4/28終値 |
23/12期(予) |
予想 |
(連)22/12 |
実績 |
23/12期(予) |
予想 |
|
|
4,780 |
160.8 |
29.7 |
1,997 |
2.39 |
70.0 |
1.46% |
5,030 |
4,345 |
※1株益、1株純資産、1株配当金は円単位。各表示未満は4捨5入。(連)連結決算、(予)予想の略。
※1株純利益(赤字&未発表・非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表・非表示)は、2023年4月28日時点の会社予想。
ホシザキは12月期決算、予想1株益・1株配当金は23/12期、1株純資産は22/12期
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展望
- 世界No.1ブランドをめざす
- 愛知県豊明市が本社の同社は、製氷機、冷蔵庫、食器洗浄機をはじめとする各種フードサービス機器の大手メーカーである。1947年名古屋市瑞穂区に「星崎電機」を設立、63年現在地に移転後、国産初の全自動製氷機の販売を開始した。生ビールディスペンサー、業務用冷蔵庫の開発後は、全国展開と海外基盤に注力し、内外ともグループによる生産・販売・サービス体制を整備した。平成に入り現社名に変更、海外展開をより強化し海外売上高比率は4割を超える。2008年に東証・名証一部に株式を上場した。
同社の製氷機、冷蔵庫、食器洗浄機は国内ではトップシェアを誇り、製氷機は世界でも有数である。22年12月期の製品及びサービス売上高構成比は、製氷機18.6%、冷蔵庫28.7%、食器洗浄機6.5%、ディスペンサ7.4%、他社仕入商品11.8%、保守・修理17.6%、その他9.4%。同地域別構成比は、日本58.0%、米州22.5%、その他19.5%であった。前期は、コロナ禍から徐々に回復する飲食やその他の市場に対し、販売拡大と新規開拓に注力、部材や物流価格の高騰を価格改定でカバーした結果、増収増益であった。今期は、主要市場である日本のマスク着用義務や水際措置解除による、サービス消費や、インバウンドの回復を見込み増収増益を想定する。
同社は現在、カーボンニュートラルへの取り組みとして、業務用冷蔵庫や冷凍庫の冷媒を代替フロンから自然冷媒への変更をめざす。代替フロンはオゾン層破壊がないものの、温暖化係数が高く、自然冷媒は、もともと自然界に存在する物質で冷凍・空調用に使用でき、環境への負荷が低いため、近年ヨーロッパを中心に世界的に普及している。2019年分の同社業務用冷蔵庫出荷分を自然冷媒に換算すると、年約200万本のスギを植樹して吸収されるCO₂の同等量に匹敵する削減効果となる(同社調べ)。自然冷媒製品の出荷は世界でも実績があり、昨年からは国内市場に向けて本格的に参入した。今年ラインアップの追加を実施、5月に68機種を市場投入する。同社は、24年末までに国内向けすべての業務用冷凍冷蔵庫の冷媒を変更し、温室効果ガス排出量削減に貢献する。また冷凍技術向上から、増加傾向にある冷凍食品の真空パック肉解凍に最適な温風解凍庫を開発、解凍庫市場に再参入した。
今後も製販サービス一体の総合力で、世界のNo.1ブランドをめざす同社に注目したい。
(戸谷 慈伸)
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