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ジェイテクト (2019年9月版)
2019年3月期
資本金(連結) |
45,591百万円 |
自己資本比率 |
42.3% |
従業員数(連結) |
49,693人 |
連結事業構成 |
【連結事業】機械器具部品88(4)、工作機械12(9)【海外】63(2019.3) |
株式上場 |
東証1部,名証1部 |
売買単位 |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
(株) |
8/30終値 |
20/3期(予) |
予想 |
(連)19/3 |
実績 |
20/3期(予) |
予想 |
100 |
1,152 |
116.6 |
9.9 |
1,564 |
0.74 |
44.0 |
3.82% |
※1株純利益(予想)・1株純資産(実績)・1株配当金(予想)の各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
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展望
- 人が主役のスマートファクトリー
- 2006年1月、光洋精工と豊田工機が合併して発足。Jは、ジョイント(両社の結び付き)、ジョイ(社会に喜びを提供)、ジャパン(日本から技術・モノづくり力を発信、日本に誇りを)の意味を、TEKTは古代ギリシャ語で「卓越した技術を持つ者」に由来する、自動車向けを中心とした機械器具部品と工作機械中心のメーカーである。
同社のステアリングシステムのシェアは、世界一を誇る。「電動パワーステアリングシステム(EPS)」は、小型車から始まり、HVなどに普及、中型・大型の乗用車にも搭載、農業機械など、新しい領域にも参入している。
19年4‐6期事業別売上高構成比は、機械部品89.7%(ステアリング52.5%、駆動10.5%、軸受26.7%)、工作機械等10.3%。同期、法人所在地別売上高構成比は、日本40.0%、北米21.8%、欧州15.8%、豪亜(インド含む)11.4%、中国9.3%、南米他1.7%であった。
同社も、米中貿易摩擦激化による影響が販売減として顕在化している。19年4‐6月期は、日本・北米・中国を中心に軸受けの販売が縮小、単価の引き下げや研究開発費の増加も加わり、厳しいスタートとなった。
20年3月期の連結業績予想は(カッコ内19年3月期比)、売上高1兆5,300億円(0.6%増)、営業利益700億円(5.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は400億円(62.2%増)を予想している。
同社は、IoTではなく、IoE(=インターネット・オブ・エブリシング)として人が主役のスマートファクトリーをコンセプトとしている。具体的には、「設備をつなぐ」、「稼動状況の可視化」、「情報を収集・解析」、「つながる範囲を拡大」という4つのステップで、既存の工場設備のスマート化を世界中に工場を持つグローバル企業から中小企業まで、あらゆる現場に提案している。
同社は、17年に従来の耐熱性を超えるリチウムイオンキャパシタの開発、製造に成功。新規事業では、ステアリング技術を応用、人の動きに調和したパワーアシストスーツを商品化した。
(戸谷 慈伸)
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