ホーム > 証券展望・キムラレポート > 過去レポート一覧 | 2019年3月版
日東工業 (2019年3月版)
2018年3月期
資本金(連結) |
6,578百万円 |
自己資本比率 |
79.7% |
従業員数(連結) |
3,164人 |
連結事業構成 |
【連結事業】配電盤関連製造69(6)、情報通信関連流通29(3)、工事・サービス2(4)(2018.3) |
株式上場 |
東証1部,名証1部 |
売買単位 |
株価 |
一株益(連) |
PER(連) |
一株純資産 |
PBR(連) |
一株配当 |
配当利回 |
(株) |
2/28終値 |
19/3期(予) |
予想 |
(連)18/3 |
実績 |
19/3期(予) |
予想 |
100 |
2,273 |
103.8 |
21.9 |
2,052 |
1.11 |
40.0 |
1.76% |
※1株純利益(予想)・1株純資産(実績)・1株配当金(予想)の各数値は円単位。各表示未満は4捨5入。 (連)・連結決算、(予)・予想の略
1株純利益(赤字&未発表は非表示)、1株配当金(通期配当金額、未発表は非表示)は2019年2月28日時点の会社予想
PAGE TOP
展望
- 電気と情報をつなげる価値創造企業へ
- 1948年設立の同社はスイッチ・配線器具などの製造がはじまりである。81年名証2部、96年東証・名証1部に上場し、高圧受電設備・分電盤等の電路資材、情報通信関連資材などを中心に幅広い分野で売上げを伸ばす。特需や連結子会社の増加も加わり14年には連結売上高1,000億円を突破した電設資材メーカーとなり現在に至っている。
18年4~12月期の事業分野別販売構成比は「配電盤関連製造事業」配電盤38.5%、キャビネット20.8%、遮断器・開閉器5.0%、パーツ・その他5.9%、「情報通信関連流通事業」27.8%、「工事・サービス事業」2.2%であった。キャビネットを中心とした標準品の売上増加とともに、日東工業単体の価格改定が売上・利益の増加に寄与した。同期の営業利益は前年同期比27.6%増の48.7億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同100.5%増の30.13億円と大幅な増益であった。
現在、同社のグループの生産拠点は国内10、海外3の13拠点。同社の挙げる強みは、①生産体制。先進自動化ラインで標準品を生産・在庫・即納体制を構築。個別対応も設計・生産手配・生産・出荷を最短3日で行う短納期対応を図る。②高品質。製品評価試験施設の充実と研究員養成で、繰返しの試験により安全性を追求。③総合力。受配電設備や制御盤など各分野のメーカーとの連携を強化、製造業、建設業、環境・食品・医療分野などの生活関連産業まで、製品や技術力を提案。④海外事業。シンガポール、タイ、中国に現地法人を設立。現地生産体制も整備し国際規格に対応、海外進出の日系企業を中心に配電盤やFA(ファクトリー・オートメーション)商材を供給。⑤新規開発。同社はブレーカーを遮断し、早期復旧を目指す地震対応製品、地震IoTセンサーをはじめ、09年よりEV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド)向け充電インフラの開発に取り組む。昨年末には外部の電子機器に電磁波を与えない技術(EMC技術)に優位性を持つ名証2部の北川工業を完全子会社化、事業・技術・海外領域の拡大等、相乗効果を図る。
中期経営計画では「電気と情報をつなぐ」をスローガンにし、18年6月にパナソニックと配電盤事業等で包括的協業を検討、20年度連結売上高1,250億円(内単体750億円)、営業利益100億円を目指す同社に注目したい。
(戸谷 慈伸)
COPYRIGHT © KIMURA SECURITIES CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.